外付けHDDのデータ復旧

本日のお客様は、「外付けHDDのデータが読めなくなった。データを取り出せるだろうか?」というご依頼です。

色々話を伺うと、まだファイル一覧は出てくるが、データが出てこない症状である事が分かりました。そこでPCに繋いでみると、ファイル一覧が出るまで時間が掛かりますが、一応、それらが出て来ました。ファイルをコピーしようとすると、一瞬、固まったようになり、少しずつデータが出て来ます。時間が掛かりますが、データはまだ出るようです。

SMART情報
データ復旧後のSMART情報

SMART情報を見ると、注意で黄色表示です(画像はデータ復旧後のSMART情報)。稼働時間が8万時間を越えていて、とうの昔に寿命の時間を越えています。起動回数が36回で極端に少なく、電源が点けっぱなしだったようです。このような状態になったのは、無線LANルーターのUSB端子に繋いで、ネットワークドライブとして利用していた為でした。よく9年以上も動いていたと思います。

まだ、データは出てくるので、地道にデータを取り出していきます。ファイルによっては普通に出てくるので、完全に壊れているわけではありませんでした。写真やPDF、文章ファイルなど300GB程の膨大なデータがあり、データを出すのに2日掛かりましたが、ほとんど取り出せました。

お客様に確認して頂くと、欲しいデータはあるそうで、書きかけの原稿が消えずに済んだそうです。

バックアップの考え方などを解説して完了です。

 

「データは同じ物を3箇所に」

これを実行していれば、データ消失で困る事は無くなるはずです。

事務所などによくあるNASですが、HDDが何台あろうが、RAID崩壊でデータが見えなくなるので、バックアップが必須です。NASメーカーの宣伝の影響で誤解が酷く、バックアップを取られてない事が多いです。重要な業務データがバックアップもなしに利用されており非常に危険な状態です。