新型パソコン修理詐欺対処法

「ウィンドウズが更新を完了できませんでした。変更を元に戻す。コンピュータの電源を切らないでください。今すぐマイクロソフト サポートに電話してください。:(0101)80570-20167」
全画面表示が邪魔して、本来の画面が見えません。

「ウィンドウズが更新を完了できませんでした。 今すぐマイクロソフト サポートに電話して下さい。(0101)80570-20167」
OKを押しても再表示されます。無限ループです。

概要

Edgeの標準スタートページMSNのオリンピックニュースを見ていたら、その画面が表示されたそうです。昔はエッチなサイトを見ていると、詐欺画面が表示されていましたが、今は普通のニュースサイトの広告を通して表示されます。ウイルスバスターを使っていましたが、普通にすり抜けています。

何年も前から流行っているパソコン修理詐欺の進化系です。かなり強力で、今までの対処法は通用しません。今のところ(2024年8月9日)、音を出すのに失敗しているようです。無音です。その分、煽りが弱いので被害は少ないと思いますが、近いうちに改良されるでしょう。ただ、表示されてしまうと、今までのように簡単には消せません。単に表示されているだけなのは同じです。パソコン自体は裏で動いており、デスクトップデータも見えなくなっているだけで、ファイルはちゃんと存在しています。

色々やっている内に消し方が分かりました。少し難しいですが、消せます。焦らず落ち着いて作業して下さい。

動作概略

全画面表示は、遠隔操作ソフトの全画面表示機能を利用しており、ネットが繋がっていると出てきます。切れば出てきません。画面が出ても、ネットを切って、適当にキーボードをガチャガチャ押していると消えます。

小窓のループは、スタートアップにBATファイルを登録して動かしています。その為、再起動しても動いてきます。

詐欺画面の消し方

1,ネットを切る

  • LANケーブルを抜く
  • Wi-Fiスイッチがあればそれを切る
  • 無線親機の電源を抜く

2,Ctrl+Alt+Del 同時押し。→ サインアウト

3,再度、サインイン

全画面表示は消える。

4,タスクマネージャーを出す

  • スタートボタン上で右クリックの一覧から、タスクマネージャーをクリック
  • Ctrl+Alt+Del 同時押し → タスクマネージャー

スタートアップアプリ・タブをクリック

次の4件を無効にする。

  1. JPAlert
  2. wallpaper
  3. callAud
  4. hicn

 

5,再起動

6,スタートアップフォルダ内の上記4件の本体ファイルを消す

スターアップフォルダのパス:C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup

C:\ProgramDataは隠しフォルダになっている。上記をアドレスバーにコピペで出る。

7,タスクマネージャーを出す

次のプロセスを終了させる

  1. ScreenConnect Client
  2. ScreenConnect.ClientService (32bit)

8,ScreenConnectの本体を消す

C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Apps\2.0 をフォルダごと消す。

9,デスクトップ上で右クリック → 表示 → デスクトップアイコンの表示

見えなくなっていたファイルが表示される。

10,Edgeのリセットを行う

ブラウザ右上「団子ボタン」から「設定」を押して、ブラウザのリセットを行う。

ブラウザのリセット
Edgeの設定のリセット

11,ネットを繋ぐ

分析

スタートアップにセットされている内容

  • JPAlert – 無限ループの小窓詐欺警告
  • wallpaper – 壁紙を詐欺壁紙に変更
  • callAud – 音声ファイルの再生
  • hicn – デスクトップアイコンを非表示、Explorer停止

全画面表示は、ScreenConnectという遠隔ソフトの全画面表示を利用している。