BitLockerの回復キー
本日のお客様は、「BitLockerの暗号化解除の表示が出て起動しなくなった。回復キーは分からない」というご依頼です。
パソコンはASUSのタブレット。普段、大学で利用されているものです。
起動させてみると、BitLockerの回復キーを入力する青い画面が出て来ます。何も入力せずに次へを押すと、回復モードになり何ともなりません。
BitLockerとは、Windows10に付いている記憶デバイスの暗号化機能です。パソコンを分解してSSDを取り出しても、データは暗号化されていて取り出せない仕組みです。これを利用すれば、パソコンを紛失してもデータが出せないようになります。
ですが、今回は、何故か突然この画面になってしまったそうです。マイクロソフトは更新の度に不具合を起こすので、また、更新が原因でしょう。
回復キーは、数字の羅列で、普段使っているマイクロソフトアカウントのマイページに格納されているはずです。そこで、別のPCを利用して、そのマイページにログインしてみましたが、格納されていませんでした。青い画面をよく見ると、回復キーIDなるものが表示されています。これは、複数の回復キーを格納した時、識別する為に表示されるものです。どうも、一番最初の初期設定した時に利用したマイクロソフトアカウントに格納されてしまっているようです。
結局、データは別に保管しており、データ的な問題はないので、再セットアップする事になりました。Officeも365で認証の問題もありません。
今回はデータが別にあったので良かったですが、もし、この中にあったら悲惨な事になっていたと思います。
「バックアップは三箇所に」
パソコン修理のお客様には、時間があると、必ず、バックアップの説明をしています。